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伝統的工芸品

当店の染めあがりの江戸小紋にはこのマークの証紙が貼られています。d0138852_18224077.gif
この証紙は、伝統的工芸品を安心して購入できるよう、経済産業大臣が指定した技術・技法、原材料で製作され、産地検査に合格した製品に貼られる証紙で「伝統証紙」 といいます。

『伝統』とは・・・
100年以上ということを意味するのだそうです。
100年以上前から使われている材料と技術でつくり使われ続けられているということです。

『伝統的工芸品』と呼ばれるためには、
100年以上前から継承されてきた材料と技術によって、人の手でつくられた日常的、文化的なもので、そのため、ある地域に古くから産地が形成されているもの
を指しています。

           *詳しくは、「日本の伝統的工芸館」のサイトをご参照ください
           *「伝統的工芸品とは」の説明はこちらをクリック

 「伊勢型紙」を手付けで染める当店の「江戸小紋」は、型紙も染める技も、100年どころではない長~い歴史の中で少しずつ改良を重ね、今もなお「手技」にこだわって染められています。
なので立派な『伝統的工芸品』です。

           *江戸小紋の染めの工程はこちらでご紹介しています。

そして、江戸小紋を染める型紙「伊勢型紙」も、もちろんこの伝統的工芸品に指定されています。
「伊勢型紙」はお客様には直接目にふれることがありません。
ですので「伝統的工芸用具」と呼ばれています。

しかし・・・近ごろ、
型染めの着物が型紙でないもので染められることが増えています。
ですので、どんどん「型紙」の需要が減って、原材料や技術の継続が危ぶまれてしまう危険が迫ってきています。

型紙は彫る前の紙(型地紙といいます)づくりから長い月日をかけてつくられ、熟練した職人さんの手で丹念にひと彫りずつ時間をかけてつくられています。

でも、そんな長い修行や手間をかけずとも、スキャニングやコンピューターグラフィックなどの技術をもってすれば、人間の手や細やかな神経を使わずに、いとも簡単に染めることができるようになりました。

ですので、世の中には、そういうシルクスクリーンや輪転機で染められた江戸小紋も多数あります。
どちらかというと、そちらの方が圧倒的に多くなっています。


型紙で染められていなくても、江戸小紋は江戸小紋です。
ですので、ご予算、用途、その時の出会いなどをご考慮頂き、それぞれTPOにあわせて楽しんでお召し頂ければよろしいかと思います…。

でも当店は、「伊勢型紙」と持ちつ持たれつに手技を高めてきた「江戸小紋」をこよなく愛するお店であります。

人間の手や細やかな感性による技術というのは、数百年を超えて人から人へ継承されてきた賜(たまもの)であります。
でもひとたび誰も伝える人がいなくなって途絶えてしまうと二度と再生が不可能であるという、なんとも切ない危うさを秘めています。

どんどん需要がなくなってしまえば、あっという間に継承する人はなくなり、手作りの技はいつの間にか人知れず消えゆきます。

反して人々の感性は、より一層合理的なことに反応し称賛するようになっていくのでしょう。

なんだか寂しい世の中になりつつあると、近頃とても恐ろしく思います。
なんて思うのは私だけかもしれませんが・・・。




あら!?随分弱気な今日の店長・・・015.gif
気を取り直して・・・と!

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さて、今月末から来月にかけて、全国の伝統的工芸品が一同に集まる
 『伝統的工芸品展 WAZA2009』 が開催されます。

普段はお目にかかることの少ない「伊勢型紙」も出展いたします。
会場では、ひとときの間、日本の伝統や職人さんの繊細な温かさや心意気に触れることができるかもしれません。
お時間がありましたら、ぜひ!

■日時 2009年2月26日(木)~ 3月3日(火) 10:00~20:00(最終日17時まで)
■会場 東武百貨店池袋店 10F催事場

詳細はこちらをクリック



先日『春一番』が吹いたと思ったら、また今晩から寒くなるようですね。
春風にのって2~3日前から花粉も舞い踊っているようです。
昨年春に花粉症デビューをいたしてしまい、まだ対処の仕方がわからずあたふたしております。
お店ではアロマの空気清浄機が稼働しておりますが、効き目があるのかどうか?

どうぞ皆さま、花粉やら、お風邪やら、くれぐれもご自愛くださいますよう。
by someichie | 2009-02-16 18:48 | 伝統工芸の「技」