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盛夏のきもの「絹紅梅」染めあがりました

蒸し暑い日が続いています。
いよいよ梅雨が近づいてきたのでしょうか?
当店では、盛夏のきもの「絹紅梅」が染めあがりました。
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オープン初年度の今年、初の試みとして染めた絹紅梅です。

絹紅梅は、細い絹糸の間に太い綿糸を格子状にさっくり織りあげられています。
細い絹糸で織られた地が透けて、風がどんどん通るので、とても清涼感があります。
触ってみるとシャリ感があって、肌ざわりも抜群の夏きものです。

しかし、とても目が粗いので、柄の繊細な部分まできれいに染め上げることが難しく、さらに生地の目を通過して糊が染め板についてしまうなど、糊と板の扱いも大変です。
でも、そんな工程を経て、美しく染めあがった絹紅梅は、本当に涼しげです。

「夏は着物を控えよう!」とお考えの皆さまも、このお着物を、見て触って、ご覧になると、「う~ん。これなら大丈夫かな!」」と思うこと間違いなしです。

染めあがりの絹紅梅、ホームページでご紹介しています。
色柄じっくりごらんください。こちらから。。。

染一会 完全オリジナル!
『青山涼し 絹紅梅』のちょっと良いところ


その1:柄選びにこだわりました

 当店の絹紅梅は、もちろん「伊勢型紙を手付けする」という、江戸小紋を染めるのと全く同じ手順で染めています。
 工房に江戸小紋ではない型紙の柄がたくさん眠っていました。その中から、選びまくって5柄をそろえました。
d0138852_20304526.jpg 特に、職人の石塚さん一押しの『天の川に波』の「波」の柄は、日本画の巨匠「加山又造」氏の絵を映して彫った型紙で染めています。波のうねりがとても印象的です。

 その波にさらさらと流れおちる星屑のような天の川が幻想的です。



その2:色づくりにこだわりました

 絹紅梅といえば藍色系の浴衣っぽいお色が多い中、当店では、色づくりにこだわりました。
 それぞれの柄にどのような色合わせが良いか、職人さんの長年の経験と美的センスに、店長の好みを少しを入れて選びました。
  『「わ」散らし』 『流線に菱』などは、柄も斬新なのですが、この色も素敵なのです。
 ネットの画面上では微妙なニュアンスが伝わらないのが少々残念ですが・・・。
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その3:浴衣とは言わせない!夏のきもの

 色と柄にこだわって、江戸小紋と同じ工程で染めた「絹紅梅」です。
 夜だけの「浴衣」では決してありません。
 お食事やデート、夏のお出かけにぜひお召しください。

ところで、「絹紅梅」、「紅梅織り」とは??
梅の花??とは関係ないようです・・・。
細い糸と太い糸で織られているので、生地の表面に凹凸できることから、本当は「勾配織り」と言われていたのだそうです。
「勾配」ではあまりにも情緒がない・・・。
なので昔の人が「勾配織り」のことを「紅梅織り」と、あて字をつくったようなのです。
この凹凸のおかげで肌にべったりとひっつかず、程よく隙間から風が通るのです。蒸し暑い日本の夏に、とても適した織物なのですね。
なんとも風情のある日本人の細やかさに、またまた良い気持ちにさせられるお話です。

蒸し暑くなってきたなと思ったら・・・
『青山涼し 絹紅梅』こちらから。
もちろんお店にも展示しています。 
本当に暑い夏がやってきてしまう前に、ちょっと表参道までいらっしゃいませんか?
by someichie | 2008-05-28 20:43 | 夏のよそおい