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たったひとつのラブレター(月兎に恋文のわけ)

 お恥ずかしながら、「染一会」の運営会社の社名は㈱ザ・ラブレターと申します。
 「染一会」を開店させるにあたり立ち上げたちっぽけな会社です。
 銀行やお役所で名前を呼ばれると、周囲のお客様が顔をあげられるので少し恥ずかしい思いをします。
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 とつぜんですが^^
 かぐや姫(竹取物語)のお話をご存じでしょうか?
 竹取物語は日本最古の物語だそうです。
 かぐや姫は求婚する殿方に無理難題を言いつけ、そのため何人かの人は命を落とします。  最後に帝に求愛され、それも拒みますが帝とはその後数年にわたる文のやりとりが続きます。
 月の世界には人を愛しむ心などない世界なのだそうですが、地球で生活し、そうしたやりとりをするうちに、かぐや姫にも人をいとおしむ心が芽生えてきました。しかし8月15日には月からの使者が迎えに降りて来てしまい、帝の軍隊の抵抗もむなしく、かぐや姫はやむなく昇天することとなってしまいます。その間際に姫は帝に月の秘薬である不老不死の薬と文を贈りました。
 しかし帝は、姫を失った今、不老不死が何の役にたとうかと、それらを天に一番高い山で焼くように命じ、それからその山は「不死の山(富士山)」と呼ばれるようになったというお話です。

 このお話だと、不老不死の月の世界は情けやあわれを感じない世界のようですが、地球上の命には限りがあって、恋も情けもあふれた世界のはずです。けれども時々、人の世界には辛いことの方が多くて、心が温まる出来事は思うほど多くはありません。

 この物語の解釈は多様にあるようですが、私が勝手に思いますには、「恋」は限りある命を輝かせるための大切な営みで、日本最古の物語をして、恋や情けやあわれを慈しむ物語であったことはとても嬉しいことだと思います。
 もし、かぐや姫が月に帰らなければハッピーエンドになっていたのでしょうか?
 でもやっぱり。。。結ばれることがないからこそ「恋」なのでしょうと思います。
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 それはともかく、「月兎に恋文」のマークのことを書くのでした。
 当店のロゴの原型、お店を始める前に店長のむらが書いた絵です^^
 「恋」をしても売り上げはあがりませんが、染一会に住む兎には、恋をしていてもらいたいと思い、月灯りに照らされしなやかな柳の枝に恋文を結ぶ兎をマークにしました。
 中国の伝説によると兎は月で不老不死の薬をつくっているそうです。
 この兎は不老不死の世界に帰ることができそうにありませんが、こちらの世界で心温まる物語を綴ってくれることを願っています。
 そのうち、この兎ちゃんにも名前をつけようかと思います。056.gif

 お店のコンセプトは「たったひとつのラブレター」です。
 お客様お一人お一人へ、作り手の職人さん、メーカーさん、そして心を尽くして^^店長のむらから〝たったひとつのラブレター〟を大切にお届けさせて頂きたいという思いで毎日暖簾をおろしたいと思います。

 寒い毎日です。
 どうかお気をつけくださいますよう
 お店は暖かくしております。
 ご来店心よりお待ち申し上げております。
by someichie | 2008-01-18 20:19