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青葉の頃の単衣支度~若草色のうずまき

清々しい青葉の季節を迎えました。
いよいよ単衣のお着物が心地よい季節の到来です。
  
本日ご紹介いたしますのは、

若草色「うずまき波文」江戸小紋 

ゴールデンウィークのど真ん中、清々しい単衣の江戸小紋、素敵な着姿をご披露下さいましたE様です。


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「うずまき」文様は水文をイメージして描かれた文様ですが、ぐるぐると可愛らしくて清々しい文様なので、単衣や夏の江戸小紋にご注文を頂くことも多い文様です。E様の若草色は、青葉の季節にもとっても良く似合うお色と文様です。

そして「うずまき」にはさらに素敵な意味があるのです。うずまきは縄文や弥生時代の頃から描かれた文様で、永遠や再生を意味するとともに、古くは魔除けなどのお守りとしても描かれていました。清々しさと同時に、お守りの役割もしてくれるなんて、気持ちもほっこり癒される素敵な文様なのです。


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E様、この日はご子息様と一緒にお披露目に来て下さいました。実は、この江戸小紋をお誂え下さいましたのはちょうど7年前の春でございました。

そしてこの日は、久しぶりにお誂え下さる新しい江戸小紋の染め上がりをご確認にいらして下さったのです。7年の間、色んなことがおありだったと思うのに、変わらずお訪ね下さることに、心から感謝を申し上げます。

日ごろは大変なお仕事に向き合われているE様はシングルマザーさんです。なのに、子育て、家事、仕事、さらにはお母様の介護まで、小さな肩に抱えきれないほどの多くのことを、それでも抱えて、孤軍奮闘の毎日です。

でも、多忙を極める日々の中で、ふっとお着物に触れる時、その時が一番心が癒されるとおっしゃって下さいます。お召しになってお出かけする時間がない時でも、お引き出しを開けてお気に入りのお着物たちを見つめる時間は、かけがえのない自分時間。

そして、時々お着物をお召しになって、ご子息様とご旅行に行かれたり、お芝居を楽しまれたり、立派に成長されたご子息様は、お母様の新しい江戸小紋を静かに見つめてうなづいて下さり、そしてお母様のお膝にそっと手を置かれる様子を拝見すると、E様の毎日がちょっぴり癒されるようで、なんだか目頭が熱くなりました。


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この日あわせて頂いた帯は、手描き友禅作家「田邊慶子」先生の染め名古屋帯「鮎」です。GWさ中のこの日に見ると、なんだか鯉のぼりに見えるね♪なんて(^^♪

魚へんに占うと書く「鮎」は古来より縁起の良い吉兆の魚とされてきました。気持ちの良い清々しい色彩が魅力的な田邊作品の「鮎」、まさにこれからの行く末を占う幸運の魚です。

御髪のかんざしも鮎カラーでコーディネート!気持ちが良い愛らしい後姿が決まりました!


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Eさま、この度は貴重なお休みにお出かけ下さり誠にありがとうございます。
しばらくは心地の良い季節でございます。単衣のお着物の出番も増える頃。大変にお忙しい毎日と存じますが、ぜひまたお袖を通して下さいまして、単衣のコーディネートをお楽しみ下さいませ。

ご子息様にも長い時間お付き合い頂き心より感謝申し上げます。またお二人で、ぜひお出かけ下さいませ。楽しみにお待ちしております。ありがとうございます。


追伸

単衣は6月と9月のもの。そうお勉強されたり認識されている方が多いことと思いますが、気温25度を超える日が多くなる5月のお出かけは、フォーマルシーンを除いては単衣でお出かけの方が増えています。どうぞ皆さまも、気温にあわせて衣替えをして頂きまして、心地よい無理のないお着物ライフをお過ごし頂けますように!




*お知らせ*
  
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。 どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!! または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を) 楽しみにお待ち申し上げております   

by someichie | 2017-05-10 16:10 | お客様のお誂え写真集