染一会いろいろ「お客様写真集」

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メールオーダーでお誂え

 11月も後半に入りまして、急に寒くなって来ましたが、 昨日はちょっぴり小春日和の着物日和の一日でした。
 店長の私には、ちょっと嬉しいことがありましたemoticon-0100-smile.gif
 今年の5月にインターネットで「お試し染め」をお申し込み下さいましたお客様。
 6月に一反染めのオーダーを頂いて、真夏にお仕立て上がりを納品しました。
 あれから数カ月・・・、昨日初めてお店にご来店くださいました。

 実は、こちらのお客様の「お試し染め」は、
 お客様がどこかで会った忘れられないお色「青磁色で!」とのオーダーでした。

 ところで「青磁色の着物ってどんな色なの?」
 ハタと迷った店長のむらと職人の石塚さん!
 こんな色でしょうか?
 それじゃ地味だろ!
  (ネットのお客様にはできるだけご年代をお聞きしておりますもので…)
 そうですかぁ~では、あんな色でしょうか?
 う~ん、やってみるか!

 職人の石塚さんと相談を繰り返し、お客様とのメールのやり取りも随分繰り返したような。。。
 そして、苦心の末ものすごく心配なまま「お試し染め」をお送りしたことを覚えております。
 その後お気に召してご注文を頂き、とてもホッと致しました。
 仕立てあがった着物はとてもきれいな色、今までの江戸小紋にはあまりない色ですが、抜けるような爽やかさと、しなやかなしっとりした雰囲気が漂うお着物になりました。
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 これをお召しになるお客様はどんな方なのだろう~
 インターネットでのご注文で、実際にお目にかかることなく納品に至るお客様には、こんな方かな?あんな方かな?と想像がぐるぐる巡ります。

 昨日お召し下さってご来店になり、お客様に初対面できましたことは、この上なく嬉しい出来事でした。

 草履を脱いで暖簾をくぐって下さって、、、「いらっしゃいませ」。
 とってもニコニコされているお客様のお着物を拝見して、「えっ?!」と気づいた時の店長のむらは、思わず「あ~っっ。。△×◇☆」と、何言っているのかわかりませんでした^^

 お客様だけの色、青磁色茶道具文様の江戸小紋。
 お願いして写真を1枚パチリ
 ありがとうございました。
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 帯はご自分で仕立てられたとのこと。
 調和も美しくて、とても上品でやわらかくて、温かいやさしい雰囲気のお客様です。
 想像以上に良くお似合いで、「本当に良くお似合いですね」と何度も繰り返しておりました。
 本当に、本当にありがとうございました(涙)。

 当店では、お客様の様々なこだわりやご要望に一所懸命お応えしております。
 ご遠方の方にはメールやお電話でも、お目にかかるのと変わらず、一所懸命お応えしております。
 色々なご希望やご相談、どうぞぜひ、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。
 


 今日は真冬の寒さです。
 東京は冷たい雨。
 防寒着や暖房器具は出されましたか?
 どうぞ暖かくしてお過ごしください。
by someichie | 2008-11-27 15:11 | お客様のお誂え写真集 | Trackback | Comments(4)

パーティシーズンが近づいてきました ~ 「宝尽くし」な帯たち

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 いよいよ寒くなってまいりました、いかがお過ごしでしょうか?
 まだ11月ではありますが、あちらこちらでイルミネーションが点灯しはじめました。
 一年で最も街が輝く季節がやってまいりました。
 昨日お出かけ致しましたら、レストランのBGMは気が早いもので、もうクリスマス・メドレーでした。

 何かと食事会やらパーティやら、お出かけが多くなるこの季節!
 そんなこんなも、ぜひお着物でお出かけくださいね。


 着物は帯を変えるだけで、お出かけの装いも華やぐ、とっても便利なお召しものです。
 当店でも少々ではありますが、ちょっとかわいい素敵な帯などもご紹介しています。
 今日は、これからの季節のお出かけにおすすめ。
 そんなこんな帯を少しだけご紹介してみます。


*西陣袋帯 『宝尽くし』

d0138852_18434079.gif 墨色の地に華やかな宝尽くし文様が織りあげられている、華やかで格の高い帯です。
 宝尽くしは、打ち出の小槌、宝の地図が描かれた巻物、身につけると透明人間になれる重宝な笠や蓑、欲しいものが手に入る宝袋など、夢のようなグッズの数々が描かれている文様です。
 何と言われようと、欲しいものは欲しいですね。
 素直に欲張りたい気持ちが満載の帯です。
 この帯、地色が墨色でシックな色なのですが、見ているだけで楽しくなるような素敵な帯です。


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             (お店で展示販売中 西陣正絹袋帯120,000円)

*西陣 名古屋帯 『雪輪に笹つる文』

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 つる文の地紋様に、雪輪の中に「七宝」や「分銅」「巻物」などの宝尽くしの文様を入れた刺繍が可愛らしい名古屋帯です。
 きらきらしたシルバーグレーの地色に、カラフルでかわいい刺繍が清楚な感じです。
 控え目にお宝を夢見る愛らしい帯は如何でしょう?

 
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             (お店で展示販売中 西陣正絹名古屋帯140,000円)

 「宝尽くし」の文様は江戸小紋の柄にもご用意しています。
 こちらもお宝満載でご紹介しています。

*塩瀬の染め帯 『おもちゃ尽くし』

d0138852_18513577.gif とにかくKwaii! 
 ピュアな童心が願うお宝が一杯です。
 でも子供っぽくならないのは、この地色がとても品の良い墨色だからです。
 この染め帯はちゃんと手で染めています。。
 まず可愛い図柄を糊で型付けして地色を染めます。
 それから1コずつ小鳥、象さん、草子、電車、ダルマ・・・と色挿しをします。
 なのできちんと裏側まで染まっています。
 遊び心満載のこんな染め帯で気軽なパーティにお出かけになりませんか?
 たぶん絶対、「え~っ、かわいい」と評判になること間違いなしですね。


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            (お店で展示販売中 塩瀬 染め帯 130,000円)

 以上の帯たちは、現在のところネット販売はいたしておりませんが、もしお手元でご覧になりたい方はご連絡ください。

 またお店では、その他にも「やさしい色の帯」「手軽に華やぐ帯」「素敵な帯締め」「かわいい帯揚げ」等などもご紹介しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいませ。

 次回は、これまた「すっごくKwaii!」パーティシーズンにおすすめの長襦袢もご紹介します。

 夜は特に冷えるようになりました。
 どうぞくれぐれもご自愛くださいますよう。
by someichie | 2008-11-21 18:59 | 着物まわり | Trackback | Comments(0)

紅葉の表参道と「秋の女神」

 週末の雨から解放されて、やっと晴れ間の見える表参道です。
 そろそろ今年の秋も終盤を迎えました。
 表参道の並木はとても美しく色づいています。
 朝方に表参道を歩くと、オープン前のブランドショップの店頭には落ち葉が山盛りになっています。あちらこちらでお掃除です^^

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 古く日本では、秋の紅葉の美しさは『竜田(立田)姫』という女神がつかさどっているとされていました。
 それは、古代中国の陰陽五行という思想からきているとのことで、その思想では「東は春」「西は秋」に通ずるとされていたようです。そして、その思想が日本に伝わった奈良時代、大和の国の都であった平城京の「西」にある竜田山の紅葉が大変美しく、その山に住む秋の女神「竜田姫」が秋の彩をつかさどっているとされました。

 でも『竜田姫』とはどんなお姿をなさっているのでしょう~
 私がその姿をはじめて見たのは、ずっと前のことですが、東京大学周辺の弥生美術館という大正浪漫の風情あふれる美術館でのことです。
 東大にはご縁のない私ですが、ある日何となく思い立ち、ぶらりと美術館に立ち寄りました。
 そこで、美人画で知られる画家「竹久夢二」が描いた「立田姫」と初対面したのです。
 それ以来、私の中では「竜田姫=この方」となっております。

  (夢二の「立田姫」には夢二郷土美術館のこちらのサイトでお目にかかれます)
   http://www.yumeji-art-museum.com/blog/gallery/index.php?itemid=103#more

 「立田姫」は、夢二自身「ミス・ニッポン」と評した自信作なのだそうです。
 折れそうなほど細くて華奢な体、儚げで妖艶で、目をそらした瞬間には消えてなくなって紅色にそまった着物だけが残されていたりして。。。
  
 というわけで、秋の女神、竜田姫。

 女神の面影を求めて、こんなお召しものは如何でしょうか?


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 しっとりした「甚三紅色(じんざもみいろ)」に「菊と鼓」の文様を染めました。
 たおやかな竜田姫が秋の日に舞う姿を想像しながら、
 女神がつかさどる美しい秋の彩りを惜しんで、女神の残した衣をまとう、なんて・・・^^

 万葉集に、秋の夜の切ない心に沁みそうな、こんな句がありました。
    『秋されば雁とびこゆる立田山 立ちても居ても君をしぞ思ふ』 
                                  (詠み人知らず)
     (秋が来れば雁(かり)が飛び越える立田山 立っても座っても君を思うことだ)

 
 もの想う秋の夜長、
   夜更かしして風邪などお召しになりませぬよう。

by someichie | 2008-11-17 18:22 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

伊勢型紙の里で『伊勢型紙フェスタ』が開催されます

 11月の22日(土)と23日(日)
 三重県鈴鹿市にて『匠の里・伊勢型紙フェスタ』が開催されます。 

 伊勢型紙の彫り師の職人さんの仕事場や、白子屈指の型紙問屋であった寺尾家を修復した「伊勢型紙資料館」、伊勢白子の町並みを巡るウォークラリーが開催されます。
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 近頃ちょくちょくと、
 「産地のどこに職人さんの工房があるのでしょう?」
 「どこで型紙が買えるのでしょう?」
 「わからない~!」
 そんなお客様が当店に型紙を探しにいらっしゃいます。

 そうなのです・・・。
 ごもっともです!
 職人さんの仕事場は自宅兼用がほとんどです。
 なので普段から観光のお客様に公開しているわけではありません。
 そのため実際に型紙を彫る場面を拝見することはなかなか難しいのです。
 さらに型紙問屋さんは問屋さんなのでお店を構えているわけではありません。たった1件だけ型地紙を製作している「おおすぎ型紙店」さんでは型紙や型紙商品を販売されていますが、それ以外には型紙を買う場所がどこにあるのか…なかなかわからないのです。と申しますか他にはないのです。

 そこで、今回のイベントでは、
 彫り師さんの型紙を彫る様子を間近で見ることができるのは勿論、たくさんの伊勢型紙の展示販売が行われます。
 たぶん当店でお買い求めになるよりも、産地価格は幾分お安くなっているでしょう^^
 関西ノリで値切っちゃうことも可能かもしれません。
 そして、型紙彫刻を体験することもできちゃいます。


 でも、でも・・・、そうですね~。
 少し遠いです。
 ごめんなさい。

 東京からですと、新幹線でJR名古屋駅まで行ってください。
 名古屋駅で近鉄特急に乗り換えて頂き、およそ40分で「白子(しろこ)」という駅に到着です。
 (ちなみに伊勢神宮は「白子」から、さらに20分、2駅先です)
 駅からぶらぶら散歩しながら10分ぐらい。
 伊勢湾に向かってテクテク歩く途中に「伊勢型紙資料館(旧寺尾家)」があります。
 この資料館に到着できれば、もうすでにウォークラリーに参加できちゃっています。

 白子は、とっても静かな田舎町です。
 でも、駅を降りてしばらく歩くと、青い青い海が眼前に広がることに、はじめて訪れる人は感動を覚えます。
 夏には海水浴場として賑わう砂浜の海です。
 店長のむらの思い出のアルバムには、幼き日にこの海で海水浴を楽しんでいる姿が残されています。懐かしい思い出です^^;
 海水浴場の隣には、白子港という漁港があります。
 江戸時代にはこのあたりは伊勢の豊かな産物を乗せて江戸へと向かう船でとても栄えた港町でした。
 漁港には江戸時代にはじめてロシアに渡ったという大黒屋光太夫の記念碑があります。
 日が落ちる頃にはとてもロマンチックな風景が見られるでしょう・・・。                           伊勢型紙のふるさと白子とその歴史の詳細はこちらから
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 もし、お近くにお住いなら、
 もし、伊勢型紙を欲しいな~と思っていらっしゃるなら、
 もし、伊勢神宮に行ったことがないなら、
 一度、何かのついでに訪ねてみてください。


 ちなみに、お泊まりや、美味しいものは、こちらのホームページをご参照↓
 http://www.suzukaotomari.com/
 地酒「鈴鹿川“作”」はとってもおすすめの逸品です。
 それから、東京よりも少し温暖で、少し暖かいと感じるかもしれません・・・etc・・・
 ・・・・・
 な~んてツラツラ書いていましたら、しば~らく帰っていない故郷に、たまには帰りたくなってきました。
 秋の夜長・・・、ちょっとセンチにエトセトラ。。。
 うふっ。

 寒くなりました。
 どうぞ暖かくしてお過ごしくださいますよう。
 

by someichie | 2008-11-08 22:20 | 伊勢型紙 | Trackback | Comments(2)

深まる秋の表参道

 昨日は「文化の日」でした。
 ゆっくりお休みなさいましたでしょうか?
 はたまた、どちらかに「紅葉狩り」などお楽しみなられたのでしょうか?

 当店でも三連休最後の日に一日お休みを頂きました。
 久しぶりにお昼間の表参道を歩いてみると、もうすっかり並木のけやきも色づいて秋の深まりを感じます。
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  表参道のつきあたりには「明治神宮」があります。
  この三連休の間、明治神宮では秋の大祭が開催されていました。

d0138852_18415229.gif 舞楽、能、流鏑馬、弓道、菊花展、などなどの色々な伝統行事が奉納されました。
 お店にいらっしゃるお客様からも「これからお能を見に行きます^^夜の能もありますから店長さんもいかがですかぁ~?」と教えて下さったり、「お茶会に行ってきましたぁ^^」などなど、楽しそうなお話やお誘いを頂きました。
 ありがとうございます

 しかし神宮まで10分という近距離におりましても、お店を抜けることができずに・・・(涙)。
 でも、やっと昨日、明治天皇の誕生日の日!明治神宮に行ってまいりました。

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 まず「菊花展」では丹精込めた美しい菊の花が出向かえてくれました。
 なんとも見事で日本の繊細な美意識にちょっとため息。。

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 そしてなんとか無事に年が越せますようにと、おごそかな本殿でお参りをして・・・。
 
 




 それから神宮の森の奥へ奥へと散歩の足を進めましたら・・・、3日間の奉納行事の最後の行事である『流鏑馬(やぶさめ)』を見ることができました。
 流鏑馬は疾走する馬から鏑矢(かぶらや)で的を射るものです。
 美しい馬を操る騎手の中には勇ましい女性騎手もいらっしゃいました。
 思いがけず出くわした、何とも古式ゆかしい行事、目の前を走り去る駿馬と見事に的を射る騎手の方々の凛々しさに少しの間見とれてしまった秋の昼下がり。。。
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 表参道はとっても奥の深い歴史と情緒のある散歩道です


 そうそう、表参道の入り口(国道246「青山通り」との交差点)には、忙しそうな交番に隠れて何となく見落としてしまいますが「秋葉神社」という小さな神社があります。

d0138852_18561814.gif いつもは忙しく通り過ぎてしまう神社ですが、たまにはお参りをしなくては・・・。
 かの豪商、紀伊国屋文左衛門が建てたという神社がずっと昔に青山に移転してきたものだそうです。 今では青山の街をいつも守って下さっている稲荷神社です。

 ところで、「神社の狛犬」が『阿吽(あうん)』を示していること、ご存じですか? 

d0138852_18564530.gif  あの『あうんの呼吸』の『阿吽(あうん)』です。
 狛犬は片方が口を開いた『あ』像で、もう一方は口を閉じた『ん』像になっています。
 『あ』は宇宙・万物のはじまりをあらわし、『ん』は終わりをあらわすそうです。
 また『あ』は吐く息、『ん』は吸う息ということです。
 ですので、「あうんの呼吸」と言えば、たがいの微妙な気持ち、呼吸の合う、心の通じ合った関係というわけです。


 文化の日、秋の日の午後、ぶらぶらと表参道を散歩しておりましたら、あっという間に夕暮れとなりました。
 日暮れが早くなりましたね。。。
 日が落ちると途端に寒くなりますね。

 「さて、晩御飯はどうしますか・・・?」
 「えっ?どうしたいの?・・・」
 ・・・・・
 店長のむらが夫とともに過ごす年月は、もうすぐ十八年めを迎えます。
 しかし・・・どうやら、今しばらく修行の道が続きそうですな^^;


 朝晩は寒さが身にしみる季節になりました。
 あちらこちらで風邪が流行っているそうです。
 どうぞ暖かくして、秋の風情が色づく表参道にも、ぶらぶら遊びにいらっしゃいませんか?

 お目にかかれますのを楽しみにいたしております

 
by someichie | 2008-11-04 19:23 | Trackback | Comments(2)