染一会いろいろ「お客様写真集」

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カテゴリ:江戸小紋の文様( 15 )

「行儀文様」 店長コーディネート

 暖かいね~と言っておりました今年の冬も、いよいよ寒くなってまいりました。
 何かとお忙しい~師走まっただ中!でございますが、お元気にお過ごしでしょうか?

 さて、
 お客さまアンケートでは、ホームページの「今月の文様」を楽しみにしていますとのご回答をたくさん頂戴したというのに、先月の更新ができませんで・・・なんてことでしょう~。

 本日やっと、『今月の文様 第6回-行儀文様』を掲載いたしました!
 (ホームページではこちらから)
 写真の腕がほんの少しずつではありますが、上がっているような気がしますので^^、「極」行儀の美しさ☆を、どうぞチラリとご覧くださいませ。

 そして、このブログでは・・・
 実は、店長がたまにお店で着ております江戸小紋も行儀文様です。
 毎週土曜日は店長きものの日!ということで、土曜日にご来店下さいました方にはご覧頂いたことがあるかもしれませんが・・・^^今日は、店長のむら、この季節お気に入りのコーディネートをご紹介いたします。

 店長の行儀文様は、 (中)行儀の柄で藍下黒(あいしたくろ)色です。 
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 この色、真っ黒に比べてかなり明るい墨色なのです。
 「若く見えるわよ!」と評判で、ムフフッ^^ちょっぴりラッキーな一枚となっております。
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 そしてこの季節、こんな帯で自前のコーディネートをしております。
 濃いグレーの塩瀬の染め帯、柄は「つばき」です。
 どうしても同系色のコーディネートが好みの店長でございまして、帯揚げ、帯締めもクールな水浅葱色であわせていることが多いです^^v
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 この帯以外には、ピンク好きということで、淡いピンクの帯をあわせることもございますが、この着物×この帯はかなりお気に入りです^^v

 そしてそして、八掛も型染め で誂えております。
 たまに、裾をチラリめくってお客さまにご覧頂いておりますが・・・^^;
 八掛も型染めをご注文頂きますと、江戸小紋の職人さんが表地と一緒に染めてくれます。
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 *型染めの八掛は、このアラレ柄以外にも色々ご用意があります。
  ホームページではこちらでご紹介!(クリック)
 裾からチラリと見える八掛にもお洒落を楽しめるなんて、ちょっと良いでしょ!?
 近ごろ、八掛の型染めをご注文のお客さまが増えています。
 毎度毎度お客さまに裾をめくってお見せしている甲斐があります^^

 江戸小紋三役の中で最も人気が高いのは 「鮫」文様ですが“礼を尽くす”の意味を持つ、この「行儀」の清々しい美しさも捨てがたく、あ~悩んでしまいますね。。。

 どうぞぜひ一度、実物をご覧にいらして下さいね。
 お店でゆっくり悩んでみませんか?
 じっくり、ゆっくり、お付き合いさせて頂きます。
 どうぞお気軽に、お待ち申しあげております^^v
 
by someichie | 2009-12-07 17:45 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

菊文様特集

 いよいよ、お彼岸も過ぎると本格的に“秋”がやって参ります。
 そろそろ着物でお出掛けが気持ちの良い季節です。

 日本の花、春が“桜”なら、秋は・・・“菊”

 ということで、『今月の文様』では、“菊文様”をご紹介しています。

 「菊」は「桜」以上に大変たくさんの文様の種類があります。
 日本の花「菊」は、秋から冬~春、一年を通じて長い間お楽しみ頂ける文様です。
 ホームページでは、様々な菊の文様をご紹介していますので、
 ぜひご覧になってみてください。

菊菱文様
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桐と菊文様
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むじな菊文様
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雪輪に菊文様
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 菊の花は太陽の光に似ているといわれます。

 野菊から大輪の菊まで、放射状に花びらをつける様が太陽のようだからです。

 誰をも元気にしてくれる、笑顔を絶やさず平和を愛する、菊の花はいかがですか?
by someichie | 2009-09-25 17:18 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

おあつらえ「文様」 トップ3

 お店をはじめて1年半が過ぎました。
 江戸小紋のおあつらえ!
 こんなちっぽけなお店ですが、今まで沢山のお客様に「おあつらえ」のご注文を頂いてまいりました。
 夕方からどしゃぶりの雨の今日。
 暇にまかせて、ふと、今までどんな「文様」のご注文が一番多かったのかな?なんてことが気になりまして、調べてみました。

 そんな1年半ぐらいでどうなの~!?というご意見もあろうかと思いますが、“のれん”が続きましたら、2年め3年目で、またお知らせしますので・・・とりあえず^^v

 発表しま~す。

 第一位:やっぱり『鮫(さめ)』文様 
 今までのお誂え総数に占める割合は、なんと30%です。
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 ということで、本日、ホームページの“文様のお話第2回”ではこの「鮫文様」のお話をアップしました。
 こちらからご覧ください^^

 第2位:『植物』文様
 今までのお誂え総数に占める割合は、20%です。

 植物の文様は多種多様にありまして、「梅」「桜」「菊」「松」・・・その他「唐辛子」まで含めますと、とっても沢山の種類の柄をご用意しています。

 1年半ぐらいの間には、同じ柄を注文なさる方はまずないだろう~なんて、思いましたけど、いえいえそんなことはございません。

 こちらの「地落ちの“梅の花”」大変人気がございます。
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 しかしながら、この「地落ち」というのがクセモノで、
模様の輪郭の外側がとっても細かい点々で埋め尽くされていて、染めると模様の部分が地色に染まって浮き上がるという、「型紙彫り」も「染め」も大変難しい技術を必要とします。
 とっても可愛らしい柄ですが、江戸小紋の高度な技術で描かれる通好みの柄でもあります。

 第3位:なっなんと『万筋』文様
 今までのお誂え総数に占める割合は、12%です。

 大変貴重な型紙で、とても高度な染めの技術を要する、江戸小紋の最高峰の一つです。
 伊勢型紙を手付けで染めた『万筋』は、プリントの『万筋』とは全く異なるものです。

 詳細はこちらをクリック! (バックナンバー「万筋」)にて

 お店に一反分染め上げた「万筋」がある時には、お客様にもお着付けさせて頂いています。多くの方が息を飲まれる、とっても自慢の逸品です。
 でも、ちょっとお値段が他のとは比べモノにならないぐらい高価なので、“いつかは・・・万筋”(かなり古いCMコピーでスミマセン^^;)とお話しています。

 先日ご紹介頂いた、近藤ようこさんの漫画エッセイ『着物いろはがるた』の中でもご紹介しています。
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 言葉でぐちゃぐちゃ言うよりも、本当はお手元でご覧頂くのが一番!
 今なら何色かお店にございます。
 宜しければ、身にまとうだけでも、まとってみませんか?


 以上がナンバー3です。
 その他は、4位:幾何文様、5位:大小あられ文様、6位:道具文様、7位:通し、行儀文様、8位:自然文様、9位:吉祥文様となっております。




 さてさて、当店では、お客様だけの色柄をご希望の方には『お試し染め』2週間、そして一反を染めるのに3週間(万筋は2ヶ月)お仕立てをご希望の場合はさらに3週間トータルの「フルコース」ですと、およそ2ヶ月(万筋は3か月)を頂戴いたします。

 夏の間はお店は暇!だと思いますので (「いつも暇そうじゃん!」って、そんな・・・emoticon-0145-shake.gif ) emoticon-0136-giggle.gif とっ、とにかく!いつでもゆっくり色柄のご相談をうけたまわることができます。 
 暑い毎日ですが、お店の中は冷えております。
 ゆるゆると色々ご検討なさいませんか?

 お目にかかれますのを楽しみにいたしております^^v
by someichie | 2009-07-27 17:07 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

センス良き!柄

いよいよ春ですね♪
三連休はいかがお過ごしでしょうか?

さて、先日から「ひとえの江戸小紋は両面染め」のご提案をしておりますが、
今日はその「裏染め」の柄について少々。。。

裏染めの柄に「扇子」と「斧(おの)」の散りばめられた柄があります。
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実は先日、頼りになる伊勢型紙の問屋さんの若旦那さんからメールが届きました。

「ホームページの「秋草」の裏地にあった小紋ですが、「斧」は「よき」とも読みます。なので、“扇子よき=センス良き”の柄名はいかがでしょう」とのご提案。

なるほど・・・emoticon-0144-nod.gif
そうなんです!

このような「語呂合わせ」を絵にしたような(「判じ絵」といいます)文様は、歌舞伎役者の『役者紋』に多くみられます。

江戸時代の最大の娯楽であった「歌舞伎」
文化・文政の頃には、歌舞伎役者はみんなのあこがれでした。
洒落た語呂合わせで独特なデザインの『役者紋』は、好きな役者とお揃いの柄をもちたいというファン心理もくすぐって、江戸っ子の間に大流行しました。

例えば、こちら
有名な“かまわぬ”文様は、七代目市川團十郎の創案といわれます。
「鎌(かま)」と「○(輪)」と「ぬ」を組み合わせた大胆で洒落っ気たっぷりの文様です。
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そして、こちら
七代目市川團十郎と同じころに活躍した、三代目尾上菊五郎が愛用した役者紋です。
「斧(よき)」と「琴」と、自分の名の「菊」で、“良き事聞く”と読ませるデザインです。
縁起かつぎが大好きな江戸っ子に吉祥文様として愛されました。
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ということで、若旦那さんのご提案をちゃっかり頂いて、この度、「扇子」と「斧」の柄を、洒落て、“センスよき”という名前にしました。

どうでしょう~。。。
ホームページでは、こちらでご紹介
 「萩とススキの江戸小紋」の裏染め『センスよき』 



ところで、
今日はとっても穏やかな過ごしやすい日です。
ホントに、いよいよですね~♪
東京でもの開花宣言があったそうです。
あと一週間ぐらいで桜が満開を迎えるのでしょうか。

そこで、ご案内です!
d0138852_16502740.jpg4月5日までの桜の季節
東京ミッドタウンで、『Midtown Blossom 2009』という“春を祝う”イベントが開催されています。
“桜×着物”をコンセプトにした「桜カフェ」では、楽しそうなコンサートなどもあるそうです。
そして夜には、“桜×光のアート”「SAKURA STORY」と題した、夜桜のライトアップが行われるようですよ。楽しみですね。

『Midtown Blossom 2009』の詳細はこちらから

着物で行くと色々楽しそうな特典もあるみたいですので、桜の季節のお出かけに、ちょっと良いかも^^vです。
お天気が良い日にお出かけになってみてはいかがでしょう~

お店の中ばかりいますと、なんだか季節が早く過ぎ去るみたいで・・・
私もお花見したいワ~!
なので、そのうち、「夜桜」にはぜひ出かけてみたいと思います。
うふっemoticon-0100-smile.gif

しかし、本当に!
着物日和の春の日には、お出かけがとっても気持ち良さそう~、ワクワクします。
しばらく、この春をたくさん満喫いたしましょ~ねemoticon-0155-flower.gif
by someichie | 2009-03-21 16:37 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(2)

暑さ寒さも彼岸まで

このところ、とっても暖かくなりましたね。emoticon-0157-sun.gif
もう「春が来た」と安心できるのでしょうか・・・
もうすぐ20日は 『春分の日』です。
“暑さ寒さも彼岸まで”と申しますから、もう大丈夫でしょう^^

『春分の日』とは、
立春と立夏のまん中、
昼と夜の長さがほぼ同じになる日、
お彼岸の中日でもあります。

ちょうど真ん中で、「さてっ!」と季節も気分も切り替わる合図のような日ですね。
いよいよこれから本格的な春を迎えるのです。
なんとなく心もウキウキ♪するので不思議です。

「祝日法」では、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と記されています。
全ての生物が目覚めて、ぐんぐん成長できる季節です。emoticon-0155-flower.gif
春は素晴らしいです。

「彼岸」は太古には「日願」と言ったそうです。
昔は太陽こそが神様だったということのようですが、ちょっと納得です。
太陽がもたらしてくれる春の訪れに、ちゃんと感謝いたしましょう~!

ところで、いきなりの食い気ですが・・・
この日に欠かせないのが「ぼたもち」
昔は良く母がつくっていました。
同じものでも秋には「おはぎ」と呼ばれます。
春の「牡丹」に秋の「萩」と季節の使い分けですね。
何でもこの国には情緒があって素敵です。

ずいぶんと前置きが長くなりましたが、江戸小紋にはこんな素敵な「牡丹」の文様があります。

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春に、豪華な大輪の花を咲かせる「牡丹」は、春の太陽の恵みをいっぱい受けた、とても幸せな花です。

『牡丹唐草文様の江戸小紋』
ホームページではこちらから




d0138852_18132967.jpg何と言っても「牡丹」は明るい日差しを目いっぱいもらった花ですので、すばらしい幸せを運んで来てくれることに間違いございません。

『牡丹文様の江戸小紋』
ホームページではこちらから




色んな幸せ、そして時には「棚から○○餅!」とラッキーも招くキュートなお花です。emoticon-0115-inlove.gif






ちょっとブログの更新が遅れ気味になっていました。
実は、「花粉症」が辛いと病院にまいりましたら「それより、確実に風邪ですね」と診断され、ずいぶん疲れがたまっておりましたようで、お恥ずかしい・・・。
「暑さ寒さも彼岸まで」ですから、そろそろ治ってくれるでしょう~と思います。
皆さまも、「花粉症デビュー^^」なんて自己診断なさらず、ぜひお医者様に診て頂きましょうね。

季節の変わり目ですから、春の風邪にはどうぞご注意を!!
by someichie | 2009-03-18 18:23 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

桜花びら、夜桜、葉桜

 梅が満開、見頃の季節ですね。
 皆さまのお住いの地域ではいかがでしょうか?

 そろそろの開花までおよそ1か月となりました。
 北陸では大雪だというのに気が早いお話ですが、沖縄ではすでに開花とのこと!
 今年も日本中がサクラ前線の北上を待ちわびる季節がそろそろやって参ります。

 桜は、冬の間にちゃんと寒い日が続いてくれて3月に暖かくなると開花します。
 今年は、暖冬とはいえ年末から1月にかけては何度か寒波が来ており、3月は平年より気温が高くなりそうだということで、都心での開花予測3月20日とのことです。
 ちょっと早い春の訪れとなりそう。

 私の大好きな江戸小紋の文様のひとつに「桜花びら」があります。
 古くからある古典的な文様ですが、桜の花びらが大変情緒的にとても幻想的に散りばめられている素晴らしい文様だと、兼ねてよりつくづく思っています。
 この文様は「地落ち」と申しまして、花びらの周りや輪郭を細かい点々で埋めて、花びらが浮かび上がるように描かれています。
 点々だけで描かれた花吹雪の世界です。

 お店には、同じ文様で3色の桜花びらのお見本をご用意しています。
 HPはこちらで「甚三紅色」の桜花びらをご紹介しています。


 素晴らしい見ごろを迎えた“満開”の頃のよう
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 花冷えの“夜桜”見物に舞う花びらのよう
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 風薫り新しい緑が眩しい“葉桜”の頃のよう
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 は私たち日本人がこよなく愛する花です。
 その短い花の命と散り際の美しさが“滅びの美学”にマッチするからでしょうか。

 そういえば、西行法師の辞世の句にこんな有名な歌がありました。
 『願わくば花の下にて春死なむ その如月の望月の頃』
 願わくば満開の桜の下で旅立ちたいなんて・・・どうでしょうか!?
 西行法師は後にその願いを本当に叶えたとのことですが・・・
 映画のエンディングのような美しい情景が目に浮かびます。
 この世の修行を終えることができ、いつの日か旅立つ時には、そうですね!ぜひ私も「花の下にて春に」と具体的にお願いしたくなってしまいます。

 
 ところで、
 「桜花びら」文様は何も春の桜の季節しか着られないということはありません。 
 一年を通してお召しになることができます。


 何といいましても「桜」は、満開の素晴らしさも、散り際の美しさも、全ての人を魅了してやまない愛すべき日本の花です。
 桜の文様を、桜の季節に染めるなんて、これまたうふふっの一興ではないでしょうか^^。


 ということで、ブログの背景も変えてみました。

 
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そして「新宿御苑」2月22日(日曜日)の寒桜です。
今年も美しく咲いていました。
少し早い春のお届けemoticon-0100-smile.gif

お花見の季節まであと1カ月余り、暖かい日と寒い日が入り混じる時期です。

どうぞお体に気をつけてお過ごしくださいませ。
by someichie | 2009-02-22 18:25 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

「梅」と「桜」

寒い寒い毎日です。
『大寒』が過ぎたとはいえ、冬はまだまだこれからのようです。
お元気でお過ごしでしょうか?

今日は少し、「梅」と「桜」のお話を。。。

d0138852_19302457.gifこのとっても寒い寒い、雪でも舞いそな日に 「梅」は花開きます。
「梅」は百花にさきがけて咲く早春の花です。
寒さに耐えて可憐な花を咲かせる梅の花。

こんな有名な歌があります。
『東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ』(菅原道真)
梅をこよなく愛した道真公が陰謀により太宰府へ左遷される際に自邸の庭の梅に詠んだ歌です。
その梅の枝があるじを慕って、一夜にして京から太宰府まで飛んできて根付いたという伝説もあります。

「凛としたつつましやかな気品」そして「忠誠心」こそが梅の美しさです。
そう思って梅の花を眺めると、心の底がジンとする愛おしささえ感じます。
梅は、そんないじらしく凛々しい花です。


d0138852_19311666.gifそして、日本の花「桜」
梅がゆっくりと散りゆくと、桜の季節です。
毎年桜の開花を日本全国が待ち焦がれ、まさに春爛漫、新しく明るい春の訪れを告げてくれます。

なので、こんなふうに歌に詠まれるほどです。
『世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』(在原業平 )
世の中に桜というものがなかったなら、春に(桜はいつ咲くだろうかとか、雨風で散ってしまわないだろうかなどと)心乱されることはないだろうに、という意味です。

満開の桜は一時(いっとき)すべての人を魅了し、息をのむほどの美しさです。
しかし、あっという間に、はかなくも散りゆき、その散り際さえも美しいと心を奪われます。

桜の「潔さ」「はかなさ」は、なんとも私たち日本人の心を惹きつけてやみません。
なので、花びらの舞い散る姿は満開の時よりも美しくさえあります。
桜は、切ないまでに人々が恋い焦がれる幻想的な花です。

だからこそ、その後の輝ける青葉はひときわ眩しいのでしょうか。

こうして冬から春にかけて、「梅」と「桜」は美しい情景を描いて季節の移り変わりを知らせてくれる花です。

さて、
どちらの花がお好きでしょうか?
どちらの花にあこがれますか?

「私、ずっと以前ですが、ある人に、あなたは白梅のようなだと言われたことがあるのですよ」
とお話し下さったお客様がいらっしゃいました。
その「ある人」とは・・・恋人?だったのでしょうか。。
少し素敵なお話です。
続きは…内緒^^

ホームーページでは只今「梅と桜の江戸小紋」を特集しています。
いかがでしょう?
日本の情緒をお召しになってみませんか?



寒い寒い毎日ですが、寒さに耐えて美しく凛々しく過ごして行きたいものですね。

満開の花びらを精一杯の美しさで散らす、その時まで・・・

うふっ。emoticon-0100-smile.gif 

どうぞお風邪などお召しになりませぬよう。

by someichie | 2009-01-24 19:45 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

「宝づくし」文様

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 当店のホームページでは、 「宝尽くし」文様をご紹介しています。
 洒落っ気たっぷりの「宝尽くし」文様は、江戸初期のころから庶民のささやかな夢と願いを込めて流行したと伝えられています。
 江戸小紋にも色々な「宝尽くし」文様があります。
 今日は、来年に夢をつなぐ、この宝尽くし文様の「お宝」の数々をちょっとご紹介。


d0138852_18282127.gif“打ち出の小槌”は、良くご存じの福の神「大黒様」も持っている、願い事や欲しいものの名前を唱えて降れば叶うというもの。
          宝尽くし文様(2)

d0138852_18385811.gif“宝珠(ほうじゅ)”は、玉ねぎのような形をしていて炎が燃えているように描かれる珠で、この炎は燃え尽きることがなく、これがあれば何でも思いのままに叶うという不思議な珠らしいです。
          宝尽くし文様(4)

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“隠れ蓑と隠れ笠”は、身につけると姿を消すことができるという、とっても重宝なもの。姿を消して何をしましょう~?ちょっと想像すると楽しいですね。子供のころは良く透明人間にあこがれましたっけ!?
          宝尽くし文様(3)

d0138852_18315552.gif “宝巻(巻物)”は、巻物を交差しておいた形のもので、昔は絵巻物などは大切な宝でした。宝の地図か隠されているかも。
          宝尽くしな袋帯 

d0138852_18331980.gif “鍵”は、お宝が眠る土蔵の鍵です。何か良からぬことをお考えになりませぬよう。
          宝尽くし文様(5)


d0138852_1834051.gif “丁字(ちょうじ)”は、宝尽くし文様の中で「これ何だろう?」と質問されることが多いのですが、どうやら常緑の木の名前(英語名クローブ)で、蕾から香料や薬品、実からは油が取れる貴重品です。舶来ものとして古くから珍重されていました。
          宝尽くし文様(1)



以上が主なお宝ですが、さて、どこに行けば手に入るのでしょう~?
もし、「一つだけ差し上げます」と言われたら、何が欲しいですか?

唐突ですが、実はもうすぐクリスマス
そろそろサンタさんも準備に忙しくなる頃ですね。。。

店長のむらがサンタさんにお願いするとするならば・・・
どれもこれも、特に「宝珠」は魅力的なのですが・・・

でもでも、今一番欲しいのは・・・ぜひ「透明人間」になってみたいです。
なので今年は「隠れ蓑と隠れ笠」をサンタさんにお願いしてみたいと思います。
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                          宝尽くしな袋帯

サンタさん!お願いします^^
透明人間になって、あんなことして、こんな所に行って・・・
うふっ
今晩、夢に見そうです。emoticon-0100-smile.gif


寒くなってきましたが、どうぞ暖かくして素敵なを見て下さい。

                       emoticon-0171-star.gif
by someichie | 2008-12-10 20:14 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

紅葉の表参道と「秋の女神」

 週末の雨から解放されて、やっと晴れ間の見える表参道です。
 そろそろ今年の秋も終盤を迎えました。
 表参道の並木はとても美しく色づいています。
 朝方に表参道を歩くと、オープン前のブランドショップの店頭には落ち葉が山盛りになっています。あちらこちらでお掃除です^^

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 古く日本では、秋の紅葉の美しさは『竜田(立田)姫』という女神がつかさどっているとされていました。
 それは、古代中国の陰陽五行という思想からきているとのことで、その思想では「東は春」「西は秋」に通ずるとされていたようです。そして、その思想が日本に伝わった奈良時代、大和の国の都であった平城京の「西」にある竜田山の紅葉が大変美しく、その山に住む秋の女神「竜田姫」が秋の彩をつかさどっているとされました。

 でも『竜田姫』とはどんなお姿をなさっているのでしょう~
 私がその姿をはじめて見たのは、ずっと前のことですが、東京大学周辺の弥生美術館という大正浪漫の風情あふれる美術館でのことです。
 東大にはご縁のない私ですが、ある日何となく思い立ち、ぶらりと美術館に立ち寄りました。
 そこで、美人画で知られる画家「竹久夢二」が描いた「立田姫」と初対面したのです。
 それ以来、私の中では「竜田姫=この方」となっております。

  (夢二の「立田姫」には夢二郷土美術館のこちらのサイトでお目にかかれます)
   http://www.yumeji-art-museum.com/blog/gallery/index.php?itemid=103#more

 「立田姫」は、夢二自身「ミス・ニッポン」と評した自信作なのだそうです。
 折れそうなほど細くて華奢な体、儚げで妖艶で、目をそらした瞬間には消えてなくなって紅色にそまった着物だけが残されていたりして。。。
  
 というわけで、秋の女神、竜田姫。

 女神の面影を求めて、こんなお召しものは如何でしょうか?


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 しっとりした「甚三紅色(じんざもみいろ)」に「菊と鼓」の文様を染めました。
 たおやかな竜田姫が秋の日に舞う姿を想像しながら、
 女神がつかさどる美しい秋の彩りを惜しんで、女神の残した衣をまとう、なんて・・・^^

 万葉集に、秋の夜の切ない心に沁みそうな、こんな句がありました。
    『秋されば雁とびこゆる立田山 立ちても居ても君をしぞ思ふ』 
                                  (詠み人知らず)
     (秋が来れば雁(かり)が飛び越える立田山 立っても座っても君を思うことだ)

 
 もの想う秋の夜長、
   夜更かしして風邪などお召しになりませぬよう。

by someichie | 2008-11-17 18:22 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)

九月九日 (菊の節句)

 今朝はいつになく爽やかな秋を感じる朝でした。
 このところ残暑が厳しく夕方には雷雨という蒸し暑い日が続きましたので、ようやくこの空も秋に向かう心づもりができたのかなと安堵しました。

d0138852_18385536.gif きょう九月九日は『重陽(ちょうよう)の節句』、別名“菊の節句”です。

 中国では菊は「仙花」と呼ばれ、老いを防ぐ効力があると信じられて薬用として用いられていたそうです。
 それが日本にも伝わり、平安時代には「重陽の節会」として宮中行事となり、九月九日には「菊花の宴」が催されて菊花酒を飲んで邪気を払い長寿を願ったのだそうです。

 そして九月九日の『重陽の節句』は、五節句の最後を締めくくる日です。
 五節句といいますのは、
  「一月七日(人日じんじつ)」七草の節句に無病息災を願い
  「三月三日(上巳じょうし)」桃の節句に女の子の成長を願い
  「五月五日(端午たんご)」菖蒲の節句に男の子の成長を願い
  「七月七日(七夕しちせき)」に恋の成就を祈り・・・ではなく^^技巧の向上を願う
  「九月九日(重陽ちょうよう)」菊の節句に不老長寿を願う
 いずれも奇数の月と日の五つの節句です。
 平安時代に貴族の社会で行われていた節句を江戸時代に式日と制定されました。

 中国では奇数が吉数といわれ、「九」はその最大の吉数です。
 ですので、無限や再生をも意味するのだそうです。
 朝早く菊の花びらに溜まった菊の朝露を飲むと不老長寿に恵まれるとの言い伝えもあるようです。

d0138852_1840296.gif ちなみに、江戸小紋にも「五節句」の文様があります。
 「お雛様」「兜」「短冊」「七草」に「菊」
 目を凝らして良く良くご覧くださいませ。
 遠目には無地に見えますが、良~く見ると、ありがたい五つの節句の願いが詰まった縁起の良い文様です。


 ところで、『重陽の節句』ですが・・・、
 現在では、旧暦から新暦にかわり、まだまだ暑さの残るこの日には、菊が咲くには少し早いためでしょうか、残念なことに忘れられた節句となってしまいました。
 (旧暦九月九日は今年は十月七日)

 でも、お酒を飲んで長寿が叶うとならば個人的には復活して頂きたい節句です。
 そういえばお酒の名前に「菊」の字が多く使われているのは、菊のご利益にあやかろうということなのでしょう~。
 ですので、今晩は帰りに酒屋さんに寄って「菊」の名前のつくお酒を求めて晩酌とさせて頂くことにいたしましょう。
 そうですね、お供にはそろそろ秋刀魚などがよろしいかと。。。emoticon-0100-smile.gif


 ということで、話がそれてしまいましたが、ホームページでは現在【菊文様特集】をいたしております。
 優美な菊、たおやかな菊、可憐な菊、凛とした菊…いろいろな菊の表情をお楽しみください。

 ご紹介しているお色以外でのご希望にも「お試し染め」を承っております。
 どうぞお気軽にご利用、お問い合わせくださいませ。

 朝晩涼しくなりました。
 季節の変わり目です。
 風邪などお召しになりませんよう ご自愛くださいませ。^^v





d0138852_2221375.gif そして、お店を閉めて。。。

 帰り道、青山通りのお酒やさんへGo!
 しかし、お酒やさんは「へぇ~そうなの~宣伝しなくっちゃね~」なんて・・・
 やはり、もうすっかり忘れられてしまった〝菊の節句〟です。
 あまり日本酒に詳しくないのですが、ビンがきれいだったので買ってみました。
 ご利益ありますように
 乾杯emoticon-0168-drink.gif
by someichie | 2008-09-09 22:38 | 江戸小紋の文様 | Trackback | Comments(0)