染一会いろいろ「お客様写真集」

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カテゴリ:店長のお部屋( 9 )

店長の部屋のお引越し

『店長の部屋』は、これからは、≪店長つれづれ日記≫にて、ほぼ毎日更新予定です^^v
ホントにつれづれな、よもやま日記ですが、お暇な時にでもどうぞ!


このブログでの『店長の部屋』バッグナンバーはこちらです

 店長の部屋⑩ 店長のチャレンジお誂え! [2009-04-27 17:15 by someichie]
 店長の部屋⑨ 思い出の小箱 [2009-02-07 00:56 by someichie]
 店長の部屋⑧ 動画でわかる「伊勢型紙と江戸小紋」  [2008-09-18 19:27 ]
 店長の部屋⑦ あれから1年「大暑」の季節 [2008-07-22 18:58]
 店長の部屋⑥ 40色400パターンの色柄見本 [2008-06-03 19:54 ]
 店長の部屋⑤ 染め板の旅~いざ表参道へ。。。 [2008-05-10 19:54 ]
 店長の部屋④ 職人さんとの出会い [2008-04-22 19:06 ]
 店長の部屋③ 伊勢型紙で染めた着物しか売らないお店 [2008-04-07 18:11 ]
 店長の部屋② 伊勢型紙との出会い [2008-03-28 20:22 ]
 店長の部屋① 自己紹介 [2008-03-19 20:11]
 一年の計は元旦にあり [2008-01-01 19:07 by someichie]
by someichie | 2009-05-27 00:00 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(0)

店長の部屋⑨ 思い出の小箱

2月に入って「立春」が過ぎ、今朝はどこかでが生まれたような気配がしました。
でも、2月に入ってお店はとっても暇です。
なんてブログに書いている場合ではないですが^^。

いつも穏やかなお店ですが、特に静かな今日は居眠りでもしてしまいそう。emoticon-0118-yawn.gif
そんな中、昔々にお仕事をご一緒した旧友が訪ねてくれました。
こんな日は思い出の小箱を開けるにはとても適しています。

店長の私は20代は広告会社30代で独立してマーケティングコンサルタントというお仕事をしていました。彼は独立して間がない頃に一緒にお仕事をした仲間、今では敏腕コンサルタントとしてバリバリ活躍中のご様子emoticon-0165-muscle.gif ふふっ。

そしてまた聞かれました。
「どうして店開いたの? いつ決めたの? WHY?? なぜ~っ??? 
この手の質問はとても多くの方々に尋ねられてきました。

なので、こちらの『店長の部屋』バックナンバーで一応それなりの理由を述べたてています。
 店長の部屋⑧ 動画でわかる「伊勢型紙と江戸小紋」  [2008-09-18 19:27 ]
 店長の部屋⑦ あれから1年「大暑」の季節 [2008-07-22 18:58]
 店長の部屋⑥ 40色400パターンの色柄見本 [2008-06-03 19:54 ]
 店長の部屋⑤ 染め板の旅~いざ表参道へ。。。 [2008-05-10 19:54 ]
 店長の部屋④ 職人さんとの出会い [2008-04-22 19:06 ]
 店長の部屋③ 伊勢型紙で染めた着物しか売らないお店 [2008-04-07 18:11 ]
 店長の部屋② 伊勢型紙との出会い [2008-03-28 20:22 ]
 店長の部屋① 開設しました [2008-03-19 20:11]

でも、本当の理由は自分でもよくわからないのです。

ただ、今日はとっても暇なので(何度も言わなくても良いですねemoticon-0145-shake.gif)、ふと、もっともっと古いセピア色の思い出の小箱を開けてみたくなりました。


 私の母方の祖父母は、大阪の天王寺で戦後は岐阜の柳ケ瀬で呉服屋さんを営んでいました。

d0138852_12302720.gif 私の父は現在の京都の工芸繊維大学というところで蚕や絹の勉強をしてから県庁の繊維研究所?みたいなところに就職したらしいのですが、「時代が変わる」と感じたのかどうか、すぐに退職してしまい三重県で「洋品小売店」を開業つまり起業?!してしまいました。

d0138852_12331490.gif 呉服屋の一人娘であった母なのに、開業したばかりのちっぽけな洋品店に嫁いでしまうこととなってヤバイ!?と思ったかどうか、折しも高度成長期。

 昭和40年代の父母のお店は年中無休で朝も早くから夜遅くまで営業していました。
 おかげ様で私は、近所の商店街の人々や馴染みのお客様に育てて頂き、ショーケースに座って寝て、すくすく健やかに大きくなりました。
 
 店長のむらにも、こんなにかわいいときがあったのです。
 昭和40年台の景色です。



 寒い季節の記憶の片隅には、転げるように小学校から帰ると、店先でいつも父が火鉢を抱えて店番をしていた光景が思い出されます。
 ご存じですか?“火鉢”。
 お若い方には骨董品ですね。
 あの火鉢のほんのりとした温もりは今でも良く覚えています。
 あれはきっと2月ですね。
 いつも今日のような空気の日でした。

 そうか、やっぱり2月は暇なんだ・・・

 いえいえ、そうではなくて、お店を始めた本当の理由探しのことでした。
 先日の雑誌社さんの取材でも聞かれました。
 なによりお客様にもとても良く聞かれます。
 これからは「いやぁ~もうDNAとしか言いようがありませんね~^^」とお答えしようかな。

 今では、祖父母の呉服店も、父母の洋品店もなくなり、私を育ててくれた商店街もさっぱりとしたコンクリートとシャッターの街に変わり、すっかり元気がなくなりました。
 これから時代はどこへ向かって行くのでしょう~。。。


 さてさて、あんな祖父母の孫であり、そんな父母の娘である、こんな私が経営する当店はというと・・・
 表参道で開業して、とりあえず1年が過ぎました。
 ちょっと変わった、オーダーシステムを駆使して、お一人お一人が心ゆくまで本物のお誂えを楽しんで頂けるよう、あれこれ工夫しながら進化中でございます。


 寒さのせいか暇のせいか^^少々お疲れモードの店長のむらでございますが、この寒い2月が過ぎて、生まれたばかりの春が暖かな日差しを運んでくれるのを楽しみに、毎日店内をあったかくして店番に励みたいと思います。emoticon-0155-flower.gif


 ところで、
 遠い日の思い出は小道具とともにしまわれているようです。
 今日は “火鉢”
 火鉢の火は、夜には炭を灰の中に埋めて消すのですが、電気と違ってすぐには消えません。
 昔のお店の構造は、お店スペースと家族が住む茶の間スペースが、扉ひとつで分けられているだけでした。
 なので、夜冷たいお布団に入るのが嫌でこっそりお店の火鉢に抱きつきに行ってポカポカするのが好きでしたっけ。
 本当にほんの小さい頃の思い出・・・。

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この灰の中にうずもれた炭火を『埋火(うずみび)』というそうです。
「ひそやかに消えることのない火」は秘めた恋心に例えられて多くの歌に詠まれてきました。
ということで、こんなキュンとする歌を見つけました。

『埋火の下にこがれし時よりも かく憎まるるをりぞわびしき』 (在原業平) 

 しかし、さしずめ店長のわたくしには、

『埋火にさむさ忘れてねたる夜は すみれつむ野ぞ夢にみえける』 (大田垣蓮月) 

 といったところでしょうか?

 思い出語りで夜が更けて・・・

 どうかお風邪をお召しになりませぬよう~♪
by someichie | 2009-02-07 00:56 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(0)

店長の部屋⑧ 動画でわかる「伊勢型紙と江戸小紋」 


 染一会のこだわる「伊勢型紙」「型紙手付けの江戸小紋」
 今日は、店長がゴタゴタ書くより、とってもわかりやすい映像を2本ご紹介です。
 江戸小紋の職人さんも動画で登場します^^。


 先ごろスカイパーフェクトTVの“サイエンスチャンネル”『技の彩(いろどり)』でこの2つの技がそれぞれ取り上げられました。

 なんでスカパー!?見られないよ~!とおっしゃる方でも大丈夫!
 HPから簡単に、しかも無料で番組を見ることができます。

 “伝統工芸に息づく色”というタイトルで、日本の伝統色をテーマに、それぞれの色にふさわしい伝統技術を紹介する番組です。
 サイエンスチャンネルのHPはこちら
 http://sc-smn.jst.go.jp/2/result.asp 
 ↑ アドレスをクリックしてください。
 ページを開いて左脇の「番組の検索」というところに『技の彩』と入れて検索してください。
 あとは見たい項目の「PLAY」ボタンをクリックするだけ。

(7)柿渋色(かきしぶいろ)では、
  店長のふるさと三重の「伊勢型紙の挑戦」と、ちょっと恥ずかしい「三重弁」をご堪能頂けます。^^

(12)鼠色(ねずみいろ)では、
  染一会でお誂えできる「江戸小紋の魅力」がわかります。

 どうぞお暇な時間にご鑑賞してみてください。emoticon-0100-smile.gif

 

 当店のHPでも一所懸命、江戸小紋を支えるこの二つの技術をご紹介、ご説明しているのですが、こちらの映像で見ると一目瞭然、美しく簡潔に知ることができます。


 ちょっとひと時、「江戸小紋の世界」「伊勢型紙の世界」をのぞいてみませんか?


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 先を急ぐこの国の現代社会の中にでも、こんな世界がこつこつと息づいているのです・・・

 ぜひ一度ご覧くださいませ。emoticon-0162-coffee.gif
by someichie | 2008-09-18 19:27 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(0)

店長の部屋⑥ 40色400パターンの色柄見本

 今日はちょっと当店の「少しすごいところ」をご紹介。

 当店では常時40色400パターンの色柄見本を常時展示しています。
 ※2008.秋に、さらに5色増えて45色450パターンとなっています
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 これで36色。あと4色は写真におさまりませんでした。
 写真映りが良くありませんが、紅色系6色、紫色系7色、藍色系5色、緑色系3色、黄色系2色、茶色系6色、墨・鼠色系11色 =合計40色の色をご用意しています。
 ※プラス「やさしい色5色」で45色になりました。

 そして、それぞれのお色ごとに、10~11種類の柄を染めてあります。
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 なので、40色400パターンのお見本です

 すべての色柄は、お顔映りを試して頂ける大きさに染めてありますので、ご来店くださいましたら、試したい放題 です。

 でも実は45色450パターンありましても、あればあるほど、「もっとこんな色」「この色でこっちの柄」など、お客様のご要望がムクムクと湧いてこられるようです。

 ですので、当店では 『お試し染め』といって、30㎝ぐらいの長さの生地に、ご希望のお色と柄をお染めしています。

 「こんな色」と言われましても、何かの切れ端などをお持ちならば良いのですが、なかなか言葉では伝わりにくいもの・・・。

 特にネットでお申し込みのお客様には、このサイト↓を利用させて頂いています。
 『日本の伝統色 和色大辞典』 
 つい先日は、「青磁色」というお色の『お試し染め』を承りました^^。

 お申し込みの際には、ご年代や細かい個人的なご要望など、出来る限り多くの情報を下さいますと、よりイメージに近づけていくことが可能です。

 店長のお仕事は、お客様のご要望をあれこれおお聞きしてご提案させて頂き、そしてモロモロの情報を整理して工房に伝えることです。

 すると職人さんは、〝色の魔術師〟とでも呼びたいぐらい、魅力的な色を創り上げて下さいます。


d0138852_19372772.jpg  「色づくり」ですが、実は工房で日々「色合わせ」に没頭されているのは女性の職人さんです。目下、バリバリ修行中のかわいい女性です。


d0138852_1938272.jpg 江戸小紋は、単色の勝負です。
 ですので、たった一色の「色」と、その色で染められた微細な「型紙文様」が創りだす限りない宇宙が、江戸小紋の美の世界です。
 「色」×「型紙文様」、シンプルゆえに奥深い世界。
 「色づくり」は江戸小紋の生命線の一つです。


d0138852_19374685.jpg 同じピンク系、ローズ系でも、本当にたくさんの色を創り出すことができます。
 それゆえに、お客様のたった一つのイメージや思いを形にするには、小さな生地の切れ端を使って、なんども試験染めを繰り返します。
 目下修行中の女性職人さんが「色の魔術師」を継承される日も近いことと思います。
楽しみです。
うふっ。


 さて、
 
 欲しかったお色はありませんか?

 お好みの柄はありませんか?


 「本当は、あんなこんな色が着てみたい」

 「私にそんなの、似合うかしら?」

 お任せ下さい!

 ぜひ一度 『お試し染め』 なさってみませんか?

 いろいろお迷いの時は、どうぞご遠慮なく何でもご相談ください。

 何せ、この色柄見本をつくってしまった一番の理由は、店長の私自身が「こんなことできたらいいのになぁ・・・」と思っていたからです。

 それができてしまう当店は・・・、「ちょっとやるじゃない!?」emoticon-0100-smile.gifなんて、こっそり思っています。手前ミソで大変失礼しました。


d0138852_19421365.jpg 
 夜は暗くなる表参道裏通りですが、雨の日も夕暮れもイルミネーションでお迎えしております。
 道に迷われたらすぐお電話くださいね
by someichie | 2008-06-03 19:54 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(5)

店長の部屋⑤ 染め板の旅~いざ表参道へ。。。

 ふと天井を仰いで、大切なことを思い出しました。

 実は、お店の天井には、染め師さんが工房で使う「染め板」が展示してあります。

 お客さまにご紹介してご説明すると、お客さまも天井を仰いで「へぇ~」と眺めて下さいます。

 近頃では頭上に「染め板」があることが当たり前になっているので、ついつい忘れがちですが、この板は、八王子にある江戸小紋の染め工房の板場から表参道にやってきました。
d0138852_19383940.jpg 染め板は、長さ約7メートルあります。
 両面を使って一反を染め上げます。
 片面に地張り(白生地を張って)、型付けをした後、しばらく乾かします。
 そして、もう片面にも地張りをして型付けをして、表裏で一反分の長さ(13m弱)です。


←(片面に型付けしてから乾かしている状態)


 お店の内装工事を検討する際に、工務店さんには、あれこれと大変無理なお願いをしてきました。
 玄関の型紙のパネル照明もそうですが、
 この染め板については・・・

 「長さ7mの板を八王子から運んでほしいの!」
 「それで、その板を店内ディスプレイに使いたいわけ!」


 工務店さんは
 「・・・」
 「運ぶには2トントラックが必要です」
 「短く切って什器にしてはどうですか?」
 「短くするならば、現場で切断して小さい車で運べます」


 しかし、石塚さんの工房で、しかも職人さんの目の前で〝切断〟なんて絶対できません!
 「いえ、切断はしません。長いままで運んで、その長さのまま店内ディスプレイします」
 「・・・。」
 「では、やはり2トントラックで表参道へGOですね」


 でも、「染め板」の旅は、意外と大変でした。
 まず2階の工房から板を外に運び出して
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 高速道路を通る旅ですから、板がどうにかならないようしっかり梱包しなくては。
 工務店の方々は慎重に板を扱って下さいました。
 でも、職人さん曰く、
 「そんなに厳重にしなくても大丈夫だよ」
 「裸のままでも絶対に割れたりしない!」

 そうなんです。
 染め板は一枚板。
 湿気や乾燥にも強い素材の木でできています。

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 とはいえ、大切に梱包されて、トラックの荷台に。
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 私は工務店さんの車に乗せて頂き、トラックの荷台から突き出た板の端っこの赤いリボンを見守りながら表参道へ。
 実は、表参道についてからが大変。
 ブランドショップの前で板を下ろしました。
 しかし裏通りです。
 道幅は広くありません。むしろ狭い小道です。 Uターンするのも大変。
 工務店の方がお二人で、えっさえっさと運んで下さいました。

 そして、7mの板の展示場所を悩みに悩んだ結果。
 7m=「およそ店の奥行き」ということで、天井に吊下げました。
 ちょうど「梁」のように見えて良い感じ。
 今ではすっかり店内に馴染んでいます。
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 長いこと白生地を美しく染め上げてきた働きものの染め板でした。
 今では、毎日お店をあたたかく見守ってくれていて、そして時々お客様から「へぇ~」と眩しげに見上げて頂いています。

 ぜひ一度この「染め板」にも会いにいらっしゃいませんか?

 時を経て色んなことを見つめてきた、味わい深いこの板とともに、皆さまにお目にかかれますのを楽しみにお待ち申し上げております。

by someichie | 2008-05-10 19:54 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(0)

店長の部屋③ 伊勢型紙で染めた着物しか売らないお店

このところ、毎週月曜日は雨なのだそうです。
雨の日は、「店長の部屋」の続きを書くことにしています。

さて、3回目の今日は、
「伊勢型紙、彫りの技術を残す」という課題への答え探しです。

「残す」というのは、「文献や映像にして残す」ということではなく(このまま何もせずに時が経過すると本当にそうなりかねませんが)、そうではなくて、「技術を継承する」ということです。
すると答えは単純で、「彫る仕事がこの先もあり続ける」ということに他なりません。

そのため、産地の職人さんは、「美術形紙」といって額に入れて飾る作品を彫ったり、型紙をランプシェードにした「形紙あかり」などの作品の制作に取り組むことになりました。
これはこれで、きれいです。美しい作品です。
とても手で彫ったとは思えません。
展示会では多くの来場者の方に「へぇ~」と感動して頂けます。
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これは良いかも?
当初、私も単純にそう思いました。
それからというもの、表参道のヒルズに並ぶ表通りのギャラリーで、展示会をプロデュースしたり、あれやこれやと少し頑張りました。

では、その道で活路はあるのか・・・

型紙は、熟練した職人さんが、1週間から1か月を要して彫りあげます。
着物を染める型紙の場合は、1枚の型紙は、細かい縞柄(万筋)などの型紙で最低でも5~6反、柄の大きな型紙ですと20反ぐらいに使用できます。
ですので、1反の反物に反映される型紙のコストは分散されます。

しかし、インテリアとしての型紙は、1枚=1作品です。
大量生産ができず、人の手で彫られる型紙のインテリアは、市場での価格競争には勝つことができません。
お客様が、価値をわかって欲して下されば良いのですが、それでも「いいわね~。でもちょっと我が家にはもったいないわよねぇ」と言われることがとても多いのです。
なので、当店の「形紙あかり」もなかなか売れません。emoticon-0106-crying.gif

やはり、職人さんはおっしゃいます。
「私は染めてもらうための型紙を彫っている」と・・・。

であれば、染めてもらうしかない!わけです。

こうなったら、伊勢型紙で染めた着物しか売らない店を開いてしまおう~!!

ということで、私は、前のめりに走りだすこととなってしまいました。

1年半前のことでした。

「はぁ~??このご時世に?本気か?何でや?わからんなぁ~?」
当時の産地組合の理事さん方々の、困惑した顔が思い浮かびます。
つい先日も、
「前の仕事しとった方が良かったと思ってんのとちゃうか?」と
言われたところです。

まだ始まったばかりです。
人生、何が良かったかなんて、たぶん・・・わかりません。
私は、今を、頑張りますemoticon-0155-flower.gif

ひょっとして、やっぱり、私は変な人かもしれません。うふっ。

(次回につづく)
次回は、「染め職人さんとの出会い」についてお話ししたいと思います。





  
by someichie | 2008-04-07 18:11 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(2)

店長の部屋② 伊勢型紙との出会い

 今朝のニュースでは「東京でも桜が満開になりました。今日はお花見に出かけられる方も多いでしょうね」と言っていましたが・・・夕方から「雨」です。
  雨の日は静かなので、「店長のお部屋」の続きを綴りたいと思います。

 今日は伊勢型紙のお話
 「はじめに―出会い編」といったところです。

 
 「伊勢型紙」は国の重要無形文化財に指定されています。
 だいたい「重要無形文化財」などというタイトルは、風前の灯となっているからこそ指定されるもののようです。
 現実、伊勢型紙の技術は、あとどのくらい・・・という瀬戸際のギリギリの危機的状況です。
 5年前、私がコンサルタントとして伊勢型紙に携わる方々と知り合った当時、組合の理事長さんに言われました。

 「彫りの技術を残したい」

 当時の打ち合わせノートに大きな字で書いて、ぐるぐる丸で囲んでありました。
 きっと何人もの人に、何度も言われたからでしょう。 

 どうしてそこまで切羽詰ってしまったか!?
 それは、着物の染め型紙、染めるための伝統的工芸用具としての伊勢型紙の役割が極めて少なくなってしまったからに他なりません。

 なぜなら
 やはり一つめには、着物を着る人が少ないという市場の問題があります。
 でもそうは言ってもまだまだ世の中に着物はたくさん流通しています。
 着物がこの世からなくならない限り仕事はあるではないか?と思われるかもしれません。でも、そうではないのです。

 二つ目の問題は、やはり他の産業と同じ。
 合理化、機械化、低コスト化によるものです。
 型紙は何年も何十年も修行を重ねた熟練した職人さんが手で彫ってつくります。
 彫る紙さえも、年月を費やしてつくられます。
 とても手がかかり高コストのわりに型紙は消耗品です。
 なので、型紙を型付けする染め師さんは、この高コストで時間のかかる用具を使いこなすための高度で熟練した技術を必要とします。
 古来より、彫り師と染め師の一騎討ち、抜き差しならない関係と言われてきたように、どちらの技術が劣っていても美しい反物を染めることはできません。

 でも、もし、安くて長持ちして、染めやすい、「型紙にかわる方法」が生み出されたらどうでしょう?
 もしも江戸時代の染め職人さんが今の近代的な方法を知ったら・・・?

 想像してみるに、最初は驚愕し、「職人の意地と誇りにかけても、そんなもんが使えるか~」と背を向けるかもしれません。
 でも、ひと頃もすると、たとえ江戸のいなせな職人さんといえども、多くはきっと我れ先にとその機械設備を欲しがっただろうと思います。
 そして、人は一度、楽で便利で安い方法を知ると、もう二度と以前には戻りません。
 それが近代化、合理化というものです。

 彫り師さんと染め師さんが抜き差しならない関係と言っても、型紙は染める用具であるわけで、染め師さんに使ってもらえなくなれば、悲しいことにemoticon-0106-crying.gif・・・用なしです。

 着物が売れなくなり、そして型紙よりも便利なものが出現して、少しずつ、そしてだんだんと加速度をつけて、ご用が少なくなり・・・
 そしていつしか・・・
 「彫りの技術を残したい!残さなきゃ!」と、切羽詰る今日を迎えました。

 「伊勢型紙の彫りの技術を残す」

 それが5年前に、ふるさとから与えられた、実に重くて大きな課題でした。。。

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(次回につづく・・・
by someichie | 2008-03-28 20:22 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(0)

店長の部屋 自己紹介!

 「染一会(そめいちえ)は江戸小紋と伊勢型紙のお店です」と言ってお店を開店してから、早や2カ月半が過ぎました。
 その間、色々なご質問やご感想などを頂戴しました。
 多く耳にしたのは、「なんだか実に変わったお店ですね」というお言葉でした。

 染一会は、「伊勢型紙手付けならではの、丁寧できめ細かいオーダーで江戸小紋を誂えることができる」という、たいしたことをしているわけではないのに、ご来店されるお客様から“へぇ~?!”と言われてしまう、何だか変わったお店です。
 
 そこで、遅ればせながら、店長である「私のこと」と、「この“変わったお店”を開いたわけ」「そうは言っても、このお店の少しだけすごいところ」等について少しずつ綴ってみようと、思います。 ということで、そのためのお部屋『店長のお部屋』開設しました。
 
 とりあえず本日は「自己紹介」をさせて頂きます。

 店長の野村は、そもそも20代は広告会社に勤務していました。その後独立してマーケティングコンサルタントというお仕事をさせて頂いていました。
 つまり、すみません。呉服屋さんの出身ではないのです。
 そういえば、呉服店を営んでいたのは祖父母でした。
 遺伝子も少ならず影響しているのでしょうか?。。

 以前の私は、色んな地方都市の商業地の再生事業やら地場産業の活性化やらで、毎週のように全国に出向いて働いていました。10年と少し、そんなお仕事をしてきました。そこでも多様な人間模様や様々なエピソードや貴重で楽しい経験がたくさん思い浮かびますが、それはまたの機会に・・・。
 その中のひとつとして、5年ほど前にふるさと三重県の伝統的工芸品用具である伊勢型紙産地の東京での展示会プロモーションのお仕事をすることになりました。

 それから5年近くが経過し、いま私は、「伊勢型紙で手付した江戸小紋、手付けならではの丁寧できめ細かいオーダーができてしまう“変なお店”」を開いてしまいました。

 次回からは、その出会い、伊勢型紙と江戸小紋の奥深さ、などなど、色々とお話をしていきたいと思います。

 というわけで、今日のところは、まず・・・これが店長の野村です。
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 お店には毎日一人でいますので、肉体労働もあって、毎日お着物を着ていられませんが、時々はお誂えした江戸小紋たちを着ております。そのお着物もまたご紹介します。
 この写真は先ほどセルフタイマーで撮りました。やや固まっています(一人は大変です^^)

 まず、山羊座でB型。見ての通りの40代です。
 だから何ってわけではないですが、趣味はこれといって持っていません。
 常に、困難なことに敢えて挑んでしまったり、火中の栗を拾うのが好きのようで、たぶん、そういうことに没頭して「困った、何ときゃしなきゃ!」と悩み続けているのが趣味なようです。
なので、他のことをする時間がありません。
 集中力はありますが、しかし、血液型のせいではないと思いますが、至ってノー天気でもあり、あまり先のことは考えていません。
 「明日のことは明日しかわからない」も口癖です。
 正直もので、人が良く、たいへん情にもろくて、駆け引きには不向きです。
 また、筋が通らないことが嫌いで、涙もろいです。
 モロモロ取り柄でもありますが、欠点でもあります。お手柔らかに願います。
 それから言語は、日常的にはなるべく本人が思うレベルの標準語を使用していますが、関西弁がネイティブです。
 日々の楽しみは、お店を閉めて夜遅く帰宅し、自宅マンション前の高層ビルの合間に見える月を探して、ワインボトルを空けています。プチ至福の時です。。。

 これが店長です。
 ですので、
 けっして「敷居の高い店」ではございません

 普通の着物やさんとは違うと思われますが、江戸小紋を手付けでオーダーできる醍醐味を味わって頂けます。 
 それを実現してくれる、すごい素敵な職人さんのご紹介も追々していきたいと思います。


 お客様の、どんなご注文にも力の限りお応えするのが好きです。
 どんなに反物を広げて下さっても構いません。
 片づけるのも好きです。


 明日は春分の日です。
 いよいよ本格的な春の到来です。
 花粉症にはくれぐれもお気をつけて、どうぞお気軽に遊びにいらしてください。
 ホームページは http://www.someichie.jp 
 また、インターネットでの様々なお問い合わせ、どうぞご遠慮なくお待ちしています。
 ブログへのコメントでも、メールでも、どうぞお気軽に!


ご挨拶が遅くなり、誠にすみませんでした。
どうか何卒よろしくお願いいたします。

次回は「伊勢型紙」の産地のこと等々、綴っていきたいと思います。
by someichie | 2008-03-19 20:11 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(0)

一年の計は元旦にあり

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あけましておめでとうございます。
「染一会(そめいちえ)」店長の野村と申します。
染一会は東京表参道の裏通りに昨年、年の押し迫る中、ひっそりと暖簾をおろしました、「おきものと和小物」のお店です。

今日は平成20年元旦です。
〝一年の計は元旦にあり〟と申しますので、まずはと思いまして、ブログを開設いたしました。
これから少しずつ、お店のこと、お着物のこと、かわいい和小物たちのこと、お話してしていきたいと思います。

元旦の表参道は「晴れ」。
でも夜になって冷え込んでまいりました。
しばらく寒い日が続きますので、どうかくれぐれもご自愛ください。
新しい年がみなさまにたくさんの幸せと喜びを届けてくれますよう

どうぞこれから、よろしくお願い申し上げます。


江戸小紋というお着物をご存知でしょうか?
染一会では、柄とお色からお誂え(オーダー)を承っております。
そのため、店内では400パターン生地見本を手に取ったり、お顔映りを試したりして頂くことができます。
ぜひ一度お気軽にお立ち寄りください。
染一会ホームページはこちら
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by someichie | 2008-01-01 19:07 | 店長のお部屋 | Trackback | Comments(4)