染一会のホームページに新しく染めあがった縞文様(万筋二ツ割)の江戸小紋をアップしました。
“粋(き)さらさら”と名づけました。
すごく良いお色です。黒でもなくグレーでもなく紫でもなく、微妙なニュアンスの惚れ惚れするようなお色です。インターネットの画面では限界があって残念なのですが、実物はもっと奥の深いお色です。
先日、
国際グラフという雑誌社の方と一緒に
松木安太郎さんがご来店されました。松木さんといえば、熱いサッカー解説で有名な、あの松木さんです。
染めあがったばかりの「粋(き)さらさら」でしたが、とても気に入って頂き、大変うれしかったです。
江戸小紋は女性のお着物という印象が強いのですが、実は
男性にもお似合いな粋な色柄はたくさんあります。男性のお着物では紬などの織のお着物が主流ですが、このしなやかな江戸小紋は如何でしょうか?
「粋」を纏うならやっぱり“江戸小紋”ですね。 松木さんは日本橋のお生まれ生粋の江戸っ子で、やはり「粋」が信条とのことでした。その後にご来店されたお客様に教えて頂いたのですが、有名なうなぎ屋さんのお生まれとか?なるほど、お生まれも「粋」です。江戸小紋屋としてはなんとなく嬉しい思いがいたしました。
粋といえば、粋のバイブルである九鬼周造さんの『粋の構造』が有名です。とても掘り下げてわかりやすく分析してくれています。なるほど納得!のすばらしい本だと思います。
それによると、①内包的②外延的③自然的④芸術的構造の4つの側面から分析されているのですが、とりあえず①の「内包的」つまり、内に持っている意味についてご紹介してみます。
粋の内なる意識面の3要素があげられています。
1.「媚態(びたい)」艶っぽさ、色気があること
2.「意気地(いきじ)」武士道を礎とした江戸っ子の気概、男気
3.「諦め」さっぱり、すっきり瀟洒(しょうしゃ)なること、垢ぬけていること
ということです。
これを見ると、江戸時代に生まれたかったと思ってしまいます。。。
女性も男性も、男気があって、垢ぬけて色っぽい人が粋な人ということです。日本の精神的理想、美学かもしれませんが、やはり日本人でよかったと思います。
粋な人へのハードルは少々高そうですが、時々思い出してみようと思います。
ところで、当店でご紹介しています
ガラスペンで松木安太郎さんがサインをして下さいました。ちょっと恥ずかしいですが、「ゆかり」は、ワタクシ店長の名前です。すみません。ブログということで私ごと少々お許しください。。。
なかなか達筆です。ありがとうございました。


松木さんは、TVで拝見するより、繊細な感じであたたかい雰囲気の方でした。
少しの時間でしたが、松木さんの長きにわたるご活躍、サッカーファンの絶大なる人気は、粋を信条とされる強さとしなやかさゆえにあるのかもしれません・・・と、ふわりと思いました。
今日の東京は雪で目覚めて、今は冷たい雨が降っています。夜まで続きそうです。
夜の間に凍ってしまわないよう、どうぞあたたかくしてお過ごしください。