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初春の江戸小紋~はんなりやさしい逆鮫コーデ

 立春が過ぎて暦の上では春!でございます。
 本日は、はんなりとした美しい江戸小紋の装いをご披露下さいましたお客様をご紹介いたします。

 京の名工「大野信幸」作江戸小紋『逆鮫』


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 「逆鮫」は、型紙を置いて直接に色のりで型付けを行い、地染めをしないという大胆な染め方で、このアイデア技法で、大野先生は2008年に京都府伝統産業優秀技術者「京の名工」を取得されました。

 通常の江戸小紋は、白生地に型紙を置いて防染糊で型付けをし、糊が乾いてから地染めをして蒸して糊を洗い落とすことで染め上がりますたが、こちらの「逆鮫」は防染糊ではなくて直接色糊を置いて染めます。地染めをしていないので反物の端のミミの部分が白くなります。染上りの地直しの聞かない高度な技術を必要とする染め方です。

 また、通常の鮫小紋よりも白の部分が多くなるので、印象としてはとても清々しい気持ちの良い鮫小紋が仕上がります。格調のある袋帯を合わせて頂くと、フォーマルなお席にも躊躇なくご出席頂けますし、もちろん紋を入れることもできますが、紋なしですと、たまにはカジュアルな帯をあわせて普段のお出かけにも楽しんで頂けます。

 本日のお客様H様は、この日は仲良しのお友だちと美術館鑑賞とお食事会を楽しまれた帰り道。気兼ねのない初春のお出かけには、染め刺繍の名古屋帯でコーディネート下さいました。

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  紫系の色彩がお好みのH様、こちらの逆鮫はしっとりとしたラベンダー系のボルドー色で染められていますが、地色が白色なので、とっても清々しくて、はんなりとした爽やかな印象の着姿になります。

 あわせて頂いている帯は、染め名古屋帯「波」。
 濃い茶紫のこのお色はH様の大好きな色。本日のコーディネートにもホントに素敵にお似合いになります。初春ということで、金銀使いの上品な帯がとても良くお似合いになります。

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 そして、実は、大野先生の江戸小紋は、八掛の型染めをサービスでお染めしています。

 額縁染めの「大小あられ」文様に、H様オリジナルオーダーは2羽の鶴。
 こちらの逆鮫をご注文下さいましたのは昨年の秋のことでした。折しも、大野先生来店フェアの時。最初にお下見に来て下さいましたのは、な、なんとH様の旦那様。H様が今度誂えるときは「逆鮫がいいな」なんてつぶやかれた!ということで、ブログをご覧下さり旦那様が先にお下見にいらしてくださったのです。

 その後、大野先生来店の際にはお二人揃ってご来店下さり、こちらのお色をおみそめ下さいました。何しろいつも何とも仲良しのご夫妻で、ということで八掛にはお二人さながらの2羽の鶴!大野先生自らが鶴のシルエットの型紙を彫ってH様だけのためにお染め頂いたオリジナル八掛です。

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 な・の・で、根付には亀さん(^_^)
 H様はさりげない小物使いにもいつも心を込めてお選びになるお着物通さんです。
 今年もお二人揃ってお健やかに楽しい一年でありますように!
 春からとっても縁起の良い、思いのこもったコーディネートでございます(o^^o)

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 当店は今年で開業10年目を迎えますが、H様が初来店くださったの8年前。長い期間にわたって江戸小紋を愛して下さり、お仕事帰りや仲良しのご友人様とのお食事会帰り、ご夫妻でのお出かけ帰りにとお立ち寄り下さり、長いお付き合いをくださいますこと、心より御礼申し上げます。

 どうぞこれからも、H様らしい素敵な江戸小紋コーディネートを拝見できますのを、いつも楽しみにしております。この度は誠にありがとうございます。


*お知らせ* 
 お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。
 どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!
 または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。
 (お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)
 楽しみにお待ち申し上げております   
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by someichie | 2017-02-07 15:00 | お客様のお誂え写真集 | Trackback | Comments(0)